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2016年11月13日

【別ビジョンで再考3(1):人口の増加で、小学校の教室が不足に?】ところが #公共施設等総合管理計画 が足かせに! #国分寺市 #教室不足度LV5

【別ビジョンで再考】シリーズでは、国分寺市が前提にしている「(人口が減少する想定の)人口ビジョン」ではなく、人口が増加している現実から出発して、保育園の増設や学童保育所の増設が必要であることを記事にしてきました。

3回目は、年少児童数が増加する中で、国分寺市立小学校の普通教室が不足する事態になっている問題について書いていきたいと思います。

 

●第9小学校の学校施設不足問題が浮上

114日の市議会・文教子ども委員会では、市教育委員会より「国分寺市における通学区域弾力的運用の審査基準の改正について」という報告がありました。

その中身は「第9小学校の児童が増加していることにより、学校施設の不足を懸念していること」と「第1中学校の生徒数と学級数が増加傾向にあること」から、児童・生徒数の均衡を図るためとして、東戸倉1丁目と2丁目の地域について「第5中学校を選択できる地域」に追加するというものです。

東戸倉1丁目と2丁目の指定中学校は「第1中学校」で、指定小学校は「第6小学校」になっていますが、一方で「第9小学校を選択できる地域」にもしています。そのため指定中学校である「第1中学校」に通う際に、友人関係が継続する「第9小学校」を選択する児童が約6割にのぼる状況になっています。

そこで今回の改正で、「第5中学校を選択できる地域」に追加することにより、東戸倉1丁目と2丁目の児童を指定小学校の「第6小学校」に通ってもらったうえで、「第5中学校」にも通えるようにして、第9小学校の児童を減らしたいというものです。

※下記資料は「国分寺市における通学区域弾力的運用の審査基準の改正について」市議会・文教子ども委員会資料より(赤字・赤線は幸野が加筆)

 

●矛盾に満ちた通学区域の弾力的運用では、ほとんど解決せず

でも皆さん、この改正によって、本当に第9小学校の児童が減少し、学校施設の不足が解消される結果になるのでしょうか?

私は委員会で「この審査基準を変えたからと言って、抜本的な解決にはならないのでは?」と質問したところ、教育長は今回の改正で抜本的解決にはなりません。教育委員会としてもベストだとは全く思っていません。しかし最終的には今のところこれしかないというのが結論と答弁しましたが、この答弁からもわかるように、今回の審査基準の改正では、おそらく第9小学校の児童が減少する可能性は極めて少ないと思います。

なぜなら、上の地図資料「国分寺市立中学校区域」を見てもらうとわかるように、東戸倉1丁目と2丁目の生徒が通う指定中学校「第1中学校」は、今回の弾力的運用地区に指定する東戸倉2丁目に存在しているからです。

指定中学校がある地域の児童や生徒を、なぜほかの区域の小学校や中学校に通わせる必要があるのでしょうか。

道路も狭く、危険な通学路も多い国分寺市内で、なぜわざわざ遠くの学校に行かせるのでしょうか。

何か特別な理由でもなければ、6小学校と、第5中学校を選択する方は、恐らく増えないと思われます。

したがって、今回の審査基準の改正では、第9小学校の学校施設の不足解消には、ほとんど役立たないといえるでしょう。

 

●公共施設は増やせない?公共施設等総合管理計画の矛盾

それではなぜ、このような理解に苦しむ対応を、教育委員会は「今のところこれしかない」と、決めてしまったのでしょうか。

そこには、国分寺市全体に「公共施設の数や面積を、これ以上増やすことができない」といった縛りがかかっているからです。その縛りというのが、過去に記事にもしましたが「公共施設等総合管理計画」です。

「公共施設等総合管理計画」では、今後の前提条件として「人口は減少」し「財政は厳しく」なるので、公共施設については「複合化や多機能化を原則」としたうえで、その「基本目標」では「現状の財政における投資額の水準の範囲内において、市民の安全安心を確保し、現在の行政サービスの質を維持するために必要な公共施設の機能を極力維持することとします」としているのです。

※下記資料は「公共施設等総合管理計画」P23基本目標より抜粋(赤線は幸野が加筆)

 

「行政サービスの質を維持」、「公共施設の機能を極力維持」と・・、「人口は減少」し「財政は厳しく」なるのだから、公共施設は「維持」しかせずに、「増設」するつもりは毛頭ないというのが、国分寺市の基本方針になっているところに最大の問題があります。

そしてこの方針によって、前回記事にした「学童保育所の増設」も「民設民営の誘致」しか取り組めずに、抜本的な増設に踏み出せなくなっているのです。

その結果、本来であれば、以前にも第3小学校で取り組んだ実績もある、「教室の増設」などについても、抜本的な解決策が検討されずに、とても役に立つとは思われない今回の「審査基準の改正」を「これしかない」とした答弁につながっているのです。

そしてこの、学校施設不足問題は「第9小学校」だけにとどまらず、他の小学校でも顕在化しつつあります。

市内のいくつかの学校については、教室の増設や、場合によっては学校そのものの増設も検討しなければならない必要性も生まれているのではないか・・・と思うほどです。

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posted by 幸野おさむ at 00:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校の教室が足りない? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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